女の子とお出掛けして泣いてしまった話
ある日のこと。
百合好きな子とお出掛けする機会がありました。
最初会ったとき、ちょっと暗い表情をしていたので、緊張してるのかな?と思い沢山話掛けたら、「人見知りだって言ったでしょ!」と怒られてしまいました(笑)
かわいらしい子でした。雰囲気が山本彩ちゃんに似ていたので、サヤカちゃん(仮名)とします。(本人がこのブログを見つけてしまったら本当に申し訳ない)
わたしはとんでもない方向音痴で、待ち合わせの場所に迎えに行くこともできず、行きたいご飯屋さんを見つけることもできず…。
頼りになる人が好き!と言っていたので、ちょっとがんばらないと…と思ったのですが、この有り様だったので「ごめんな…ごめんな…頼りにならなくて本当にごめんな…」と思いながらとぼとぼ歩きました。
カラオケに行きました。
「禁じられた二人」をデュエットするという、大変カオスな状況になりました。
わたしは優子パート、サヤカちゃんはとも~みパートでした。
サヤカちゃん、熱唱。台詞パートも本気でした。
わたし、がんばって歌うも、台詞パートで恥ずかしすぎて撃沈。
「もっと本気でやって!笑っちゃダメ!」とまた怒られる(笑)ムチャブリだよ。
「ねぇ、これ好きな子に歌われたらどうする?」と聞かれました。
わたしは、その場面を考えただけで、恥ずかしすぎて思わずむせてしまいました。
帰りのエレベーター。
私「ねぇ、こうやっていつもボタン押してもらってるんでしょ?」
サヤカちゃん「うん。周りにそういう子しかいない」
帰り道。
私「彼氏と手繋いで歩くの?」
サヤカちゃん「うん。普通でしょ?」
なんというか、素直な子だなと思いました。羨ましかった。きっとこの子はモテる。
「今日楽しかった?」と聞くと、「うん、凄く楽しかったよ」と笑ってくれました。
それだけで、ホッとしました。笑った顔の方がかわいいのに。
帰り際、すごく寂しそうな顔をしていました。
「私、自分から帰ろうって言うの苦手なんだよね…」と今日初めて弱気なところを見せるサヤカちゃん。
まだ行かないでと言われているような気がしたのは、気のせいかもしれませんが。
バイバイする彼女の手をそっと握ることしか、わたしにはできませんでした。
白くて、小さくて、細くて、冷たかった。
嗚呼、これだ…女の子の手だ…と思いました。
同時に、好きな子の手を思い出しました。
どうしてこんなに女の子が好きなんだろう…それなのに何もできないんだろう…と泣きたくなりました。
少し力を入れただけで、壊れてしまいそうで、怖くて怖くて仕方ありませんでした。
わたしにとって女の子は、ガラスのような存在でした。
「寒かった?」と聞くと、「冷え性だから…」とまたちょっと拗ねられました。
わたしの手は悲しいくらい温かかったけど、温めてあげることはできませんでした。
何となく、もう会っちゃいけない気がして、またね、とは言えませんでした。
帰りの電車で、涙が止まらなくなりました。
マスクをして、寝てるフリをして、必死に隠しました。
好きな子の手を握ることも、引っ張っていくこともできないのかな。
好きな子が辛いときに、「じゃあわたしが幸せにするよ」とは言えずに、ただただ応援することしかできないのかな。
ましてや「付き合って欲しい」なんてとても言えないんだろうな。
好きな子が悲しんでいるのを見たら、きっとわたしは耐えられなくて。
傷つけたくないし、傷つきたくない、そんな自分があまりに情けなくて…涙は全然止まらないのでした。
「会いたいロンリークリスマス」の「私はなんてひきょう者 待ってるだけなんて」の部分がグルグル頭を回りました。
こういうことは、考えたらキリがなくて、難しいです。答えもないし。
白か黒じゃない問題が、多すぎるね!
最後に、最近アウト×デラックスで見て衝撃を受けたとある教授を紹介しておしまい。
東大教授の安冨歩「女装すると安心感がある」「男装ができなくなった」「人間を2種類に押し付けるのは腹が立つ」・・・。現在の姿になった理由をアウト×デラックスで語る :にんじ報告