アウトプットの延長戦

初心者です。(byやぐち)

「カミングアウト」について

カミングアウト 【coming-out】[名](スル)

公表すること。人に知られたくないことを告白すること。
同性愛者であることを公言すること。
性同一性障害者が、自分がそうであると告白すること。

 コトバンクによると、カミングアウトにはこういった意味合いがあるそうです。

 

これは個人的な思いなのですが、専門的な用語を執拗に使って「わたしたち!マイノリティなんです!(アメトーーク風)」みたいな雰囲気を醸し出すのがあまり好きではなく…。

自分の言葉で書けたらなぁ、と思っていますので、それを踏まえた上で読み進めて頂たら嬉しいです。

 

 

わたしは、自分の性的指向(というのでしょうか)を、例えば好きな食べ物を言うように、周りに言える日が来ればいいなと思っています。

これは、自分の性格も大きく関係しているかもしれません。

昔から隠し事は苦手な方で、重苦しい言い方をすれば「自分のことを分かってもらいたい!」という思いが強く、ネガティブな言い方をすれば「バカ正直」と呼ぶのかもしれません。

 

そんなわたしでさえ「カミングアウト」という行為にはなかなかの勇気が要ります。

言いたいけど、言えない…。嫌われたらどうしよう…。このことで友達で居られなくなったらどうしよう…。と思い、言おう!と決心するには時間が掛かります。

話をしている最中も、ちょっと唇が震えて、手に力が入ってしまいます。

 

これは、わたしが実際に親しい友人にカミングアウトしたときの話です。

 

その日のわたしもなかなか言い出せず、「どうしよう…どうしよう…これ言おうかどうかずっと迷ってたんだけど…あの…えっと…」とどもりまくり。

「えーなに?どうしたの?怖いよ~」と友人。

 

私「あのさ、わたし実は、その…女の子が好きかもしれなくて…」

友人「え、そうなの?」

私「うん、結構、真剣に…」

友人「あ~そうなんだ。あれ、なんでだろう。あんまりビックリしなかった」

あれれ?意外とあっさり。

 

今までのこと、今悩んでいること、これからのこと。

自分の思いや考えをさらけ出しました。

「そんなに真剣に悩んでたんだ…」「はぁ~~~辛いね…辛いね…難しいね…」と涙を浮かべながら話をくれた友人。

もう、それだけでわたしは…泣。本当に本当に、感謝しかありません。

 

「女の子を好きな子は周りに結構居るよ。全然、特別なことじゃないと思う」

「同性同士だと、周りになかなか言えなかったりっていうのは大きいと思う。でも、それが男女間でも、認めて貰えないこともあるし、乗り越えなきゃいけないことは沢山あるから」

うん。そうだよね。

ジーンとしました。友人がなんだかすごく大人に見えました。

 

今後のことについて、一緒に考えてくれました。

私自身、どうしたいのか、どうすればいいのか、よく分かりません。だから、正直すごく悩みます。

でも一歩踏み出さないと、自分の殻を破ることはできないんだろうなとは思います。

もう時の流れに身を任せるしかないのかな。ん~~~…ここは今後も、要検討。

 

話が少し変わり。(以下会話文)

友人「仮にむしぱんがわたしのこと好きだったとしたらさ、わたし超デリカシーないよね(笑)」

私「かなり壮大な片想いだよね(笑)」

友人「こんだけ男の子の話しててさ~。ああ!もう!気づいてあげられなくてごめん!ってなるよ」

私「もう泣いちゃうよ(笑)」

友人「でも好かれても気持ちに応えられないのは辛いなぁ」

私「そうだよねぇ…」

友人「友情の好きと恋愛の好きって何が違うの?」

私「え、ん~~~なんだろう………強いて言うなら…ドキドキ?」

友人「ドキドキ?」

私「ちょっと触られたりするだけで、なんかこう、ドキドキしちゃう…みたいな感じかなぁ」

友人「えーなにそれかわいいw恋する男の子みたいじゃん」

私「…うん(笑)」

友人「エッチしたいって思うの?」

私「ん~…それと恋愛感情は必ずしも直結しないかなぁ」

 

言われて気が付きましたが、恋愛と友情の好きの違いって難しい。結構紙一重な気もします。恋愛的に好きじゃない子に対しても、かわいい!ドキドキ!ってすることもあるし…。

ん~相手との関係性が大きいのかな。

好きになるポイントはいくつかあるとは思いますが、明確にコレ!っていうのは、わたしの場合はないかもしれません。

 

こんな話をブログに書く理由は、大きく2つあります。

 

その1。自分の気持ちを整理するため。

たまに「なんでこんなこと書いてるんだろう?」って思うんですけど、結局、自分が一番自分のファンなんですよね。

気持ちを文字に起こすことは凄く難しいのですが、そうすると自分と向き合ってる感じがして、それが好きだったりします。

 

その2。リアルな話を伝えたいなと思ったから。

こういう人も居るんだ~こういう考えもあるんだ~っていうのを、伝えられたらいいなと思っています。

自分を何かの型にはめる(カテゴライズする)方が簡便な世の中です。

「本当の自分」なんて実際よく分からなくて、もしかしたらそんなもんはないのかもしれません。

そんな簡単じゃないよね、言葉で上手く説明できないことも、きっとみんな色々あるよねって、言いたくて。

「分からないなら、その『分からない気持ち』を伝えたい」と思いました。

 

カミングアウトは、もしかしたら自分勝手なことなのかもしれません。

言うのも言わないのも、受け入れるのもそうじゃないのも、あなた次第。

 

友人の「新しい部分が見れて嬉しかった」「言ってくれてありがとう」の言葉。

この先もずっと忘れることはないでしょう。

 


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