女の子を好きになった話
わたしは女の子が好きです。
もっと言うと、女の子「も」好きです。
男の子になりたかったわけでも、かっこいい女の子に憧れていたわけでもありませんでした。
男の子にトキメクことも、女の子にキュンとすることもありました。
どっちが好きなのか、自分でもよく分からない。
ずっとそんな感じでした。
さて。
今までかわいい!と思った女の子は何人もいますが、そのかわいい!を超えて、本当に好きになってしまった子が居ました。
モーニング娘。'14の石田亜佑美ちゃんに雰囲気が似ていたので、あゆみ(仮名)とします。
今日はそんなあゆみとわたしの間で起きた出来事をギュギュッと縮めて(というか端折って?)、「女の子を好きになること」について少し考えてみたいと思います。
あゆみはとにかくかわいかった。
見た目もかわいかったですが、言動がイチイチかわいかった。(気持ち悪くなるから具体的には言わないけど!)
仲良くなるにつれて、そう思うことがどんどんと増えていきました。
それと同時に「これ以上かわいいと思ったら、なんかヤバいことになりそうだ」と自分で感じ始めました。
必死に自分の気持ちを抑えようとしました。
ですが、何も知らないあゆみ(ちなみにかなり小悪魔的)は日々かわいい攻撃をしかけてきました。
理性でバリアしていた心をコロコロと転がされ、気付いた時にはもう彼女にメロメロになってしまいました…ひぃ~恐ろしい。
どのくらいわたしがメロメロだったかと言うと…
冗談抜きで、本当にこんな感じでした(笑)
「かわいい…好きだなぁ…好き過ぎてどうすればいいんだろう…」と当時は本気で悩んでいました。
そして恋の病にかかったわたしは一つの結論にたどり着きました。
「こんなに好きなら、好きって言わなきゃいけん!」
やけに強気でした。
二人になる機会はいくらでもあったのですが、勇気も出ず、なんと伝えたらいいかも分からず、もごもご。
そして最終的には空回り。
あれだけ考えに考えたのに、いざ出てきた言葉は、
「付き合っちゃおっか?」(しかもLINEで)
うわぁ!うわぁ!お前はチャラ男か!バカバカ!もうホント恥ずかしい!
伝えるならせめて、もっとちゃんと真面目に言えばよかったのにね…。
そして返ってきた、あゆみの反応。
「え……………?」
「何言ってるんですか?」
「わたしたち女の子同士ですよね?」
うっ。うっ。うっ。ボディーブローを3発くらいました。
それでも空回りするその時のわたしは抑えがきかず、あれやこれやといらんことを、勢いに身を任せ伝えてしまったのです。
翌日。
彼女は今まで見たことのないような、なんとも悲しげな、寂しげな顔をし、俯いていました。
わたしとは目も合わせず、逃げるようにその場を去っていきました。
あの時の気持ち、今でも鮮明に覚えています。
「とんでもないことをしてしまったんだ…」と気付かされました。
今まで築き上げてきた二人の関係が、静かに崩れていくような気がしました。
夜になると涙が出ました。
でも、誰にも言えませんでした。
「こんなに好きなのにどうして伝わらないんだろう?なんで向き合ってくれないんだろう?」と当時は思っていました。
確かに告白は突然だったかもしれないけど、それに至るまでの経緯があったこと、葛藤があったこと、少しでいいから分かって欲しかった。
悲劇のヒロインぶっていた部分も、正直ありました。
でも今思うと、やっぱり私がバカでした。本当にバカでした。
彼女の気持ちを何も考えていませんでした。
そういう人が居るのは知ってる。
でも自分の身近にそんな人が居たなんて。
しかも自分が恋愛対象として見られていたなんて。
今まであんなに仲の良かった先輩から、いきなりそんなこと言われても。
そりゃあ動揺する。
理解することは勿論、向き合うことすらできない、頭がついていかない、というか意味が分からない。
「女の子が女の子を好きになるってそんなのあり得ない!」
それが所謂「普通の」女の子の意見なんじゃないのかなぁ。
若かった彼女は、尚更そう思ったかもしれません。
ちなみに今。
あゆみとわたしは仲の良い普通の先輩と後輩に戻りました。
初めは少し辛かったですが、時が過ぎ、自然と気持ちも薄れていき、今度はちゃんと目を見て謝ることができました。
今、何かのキッカケでこの記事を読んでくれた方。
もしかしたら、あの時のわたしと同じように、悩んでいるのかもしれません。
あんまり籠らないでね。
誰かに話したり、話せなければ言葉にするだけで、気持ち軽くなるよ~!
もしも本気で好きって伝えるなら、誠意を持って相手に伝えて欲しいなと思います。
そしてもしそれが伝わらなかったとしても、相手を責めないであげてほしいなぁ…。
とっても辛いけどね。耐えて。
そればっかりは、自分だけではどうしようもできないことです。
相手の気持ちを思いやれる人はやさしい。
ちっちゃいことでも悲しみや辛さを知ってる人はやさしい。
でも、相手が納得してくれるまでリトライする!
とかも、それはそれでいいかも。
というか多分、そうやって多少強引な方が、モテるんだろうなぁ(笑)
「好きって言ってんだからついてこい!てやんでい!」的な?
同性を好きになることに対して、だけではありませんが。
みんながみんな、否定的なわけでも、肯定的なわけでもない。
分かる人には分かるし、分かっててもついていけない人も居る。
いろんな価値観を持った人が居るんだ、ってことを頭の片隅に置いたら、だいぶ楽になりました。
これからもわたしは話してみたい。
いろんな人の意見、聞いてみたいな~。
それにしても「好き」っていいもんだ!
男の子でも女の子でもそうでなくても、人を好きになるのはやっぱり素晴らしい!
と、語れるほどの者ではございませんが(笑)
これからどんな人を好きになるのかは、私自身も分かりません。
中には、届けない好きも、届かない好きも、あるかもしれません。
でも、どんな好きも大切にしたいな~って思っています。
そんなお話でした。